1年生の理想の家庭学習スタイルは?
「好きこそものの上手なれ」というように、楽しんで取り組めることは長続きしますし上達も早いものです。また、ドリルなど1人で座って問題を解くことだけが勉強ではなく、多くの学校が宿題に出す音読、学年に合ったレベルの好きな本を読むことなどもいいですね。
楽しく読んで勉強になる市販の本などもたくさんありますので、上手に活用してみましょう。
そして、もう一つ「習慣化」するために大切なのは、「毎日、なるべく同じ時間に行うこと」です。必ず毎日する行動とセットにするのがおすすめで、例えば「学校から帰っておやつを食べたら家庭学習」とか、「ママが夕食の支度を始めたらダイニングテーブルで勉強」などです。
おいしいおやつや、ワクワクのお夕食など、「美味しい・楽しい」記憶と「お勉強」がセットになると、勉強に対するイメージもポジティブなものになりやすいのでおすすめです。
効率のよい家庭学習法は「インプット」+「アウトプット」
せっかく家庭学習をするのなら、効率よく学びを定着させたいですよね。
賢くなる勉強法として有効だと言われているのが、「インプット」と「アウトプット」をワンセットとして行うこと。学習した内容(インプット)を、何らかの形で表現すること(アウトプット)で、その内容が効率よく頭に定着すると言われています。授業を受けて終わり(インプットだけ)でも、ひたすらドリルを解く(アウトプットだけ)でも、効率的な勉強とは言えないのです。
そこで、おすすめしたいのが、その日の授業で習った内容を子どもに説明してもらうこと。子どもからの報告を、とにかく聞いてあげることです。
子どもが帰宅してから夕方の時間帯はママも忙しく、ついつい「一人で勉強してほしいな」と考えてしまいがちですが、ママが興味を持って楽しく聞いてあげれば子どももたくさんお話してくれることでしょう。これが立派な「アウトプット」となります。新しく習った漢字、繰り上がりの計算の仕方など、大人なら当然わかっていることも、聞き流すのではなく「どんなふうにするの?ママにも教えて!」という態度で聞くといいですよ。
そうすることで、習った内容を勘違いして覚えてしまっていることがあれば早めに気づいてあげられますし、生活の中で復習やステップアップした話もしやすくなります。
(ただし、親世代の頃とは、漢字の書き順が違ったり、算数の解き方が違ったりすることも多々あります。子どもの言うことと自分の記憶が異なっていても、頭ごなしに否定せず、教科書やインターネット検索などで確認しましょう)
子どもの側からしても「ママ&パパが聞いてくれる」というのはうれしいもので、次の日に授業を聞く態度に集中力が増したり、新しく習う内容に興味が高まったりという効果も期待でき、いいこと尽くめ。
また、学校で嫌なことがあった場合、態度の変化に気付くことができ、トラブルを早期発見・解決できるという利点もあります。
このように、「親が子どもの話を聞く」ことが勉強好き・学校好きの子どもを育てる第一歩といえます。
習い事はさせる方がいいの? どれがおすすめ?
入学を機に、新しい習い事を検討することも多いでしょう。周りの動向も気になりますよね。スポーツ系、お勉強系、楽器…最近は英語やプログラミングも大人気。親世代の頃の習い事の王道、そろばん・公文・お習字なども健在です。種類も豊富で迷ってしまいますね。
習い事選びで大切にしたいのは、何よりお子さんが興味を持つことを始めること。どんな習い事であっても、好きな気持ちで楽しく、真剣に取り組めば、体力や根性がついたり、興味の幅が広がったり、達成感を味わえたりというメリットがあります。
習い事は興味を持った時が始め時です。家庭学習とは異なり、「1年生のときから習慣化」ということにこだわる必要はないので、体力のないうちに無理に始めたりはせず、送迎の時間や手間、予算、興味などに合わせてゆっくり検討しましょう。
ちなみに、我が家の息子が低学年の頃はスイミング、サッカー、書道を経験しました。本人に聞いたところ、楽しかったのはサッカーで、後々役に立ったのはお習字だったとのこと。字がきれいに書けるとノートを取るのも苦ではなくなり、高学年での受験勉強がしやすかったと言っていました。
まとめ:1年生の家庭学習は、10分でもいいから毎日の習慣に
勉強は毎日の積み重ねです。学習内容が難しくなく、学校でも「楽しさ重視」で教えてもらえる1年生の頃こそ、家庭学習習慣をつける絶好のチャンス。「まだまだ1年生だから」と考えていて、家庭学習をはじめるタイミングを逃してしまったママ友は、後から苦労したと聞きました。
ほんの10分でもいいので、子どもの負担にならない形で、毎日のルーチンにできるといいですね。
子どもの勉強時間に、隣でママも一緒に自分の勉強をするのもおすすめですよ。