ワクワクの園生活が始まり、そろそろ親子とも生活リズムに慣れてきたかな…という時期に気になってくるのが、保育園・幼稚園での「トラブル」。
初めて子どもを保育園や幼稚園に預けるママ、子どもを預けて仕事に行っているママの中には、
「園ってどんなトラブルが起こり得るの?」
「我が家がトラブルに巻き込まれたらどうしよう?」
といった心配をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
集団生活の場では、どんなところにもトラブルは付きもの。過度な心配をする必要はありませんが、それでもなるべく、不要ないざこざは回避していきたいですよね。
そこでこの記事では、「保育園・幼稚園でよくあるトラブル」と、園ママがそのトラブルを回避するために「気をつけるべきポイント」、そして、トラブルが起きてしまった場合の「ベストな対処法」について、保育園歴11年目、4児ママの私が自身の経験談を交えながら解説していきたいと思います。
Writer Profile
反抗期に差し掛かったお兄ちゃんから新生児まで、小学生2人、保育園児1人、0歳児の男女4人を育児中のMOMOです。夫が転勤族なため、何度かの子連れ引っ越し・転園を経験。様々なタイプの園&子どもの生活を知る私が、子育てライフに役立つ情報をお届けしていきます。睡眠不足に悩まされながらも、ぷにぷにの0歳児に癒される毎日♥
心のダメージNo.1…。気を付けて!ママ友トラブル
私の11年に及ぶ園ママ生活の中で実際に体験した、ママ友トラブルの怖い話をいくつかお話します。
我が子はみんな、保育園育ち。
「保育園でもママ友トラブルなんてあるの?」
そんな風に思う人もいるのではないでしょうか。
保育園ママは、基本的に働くために子どもを預けているので、仕事で忙しいママ同士がトラブルになるほど話すことなんて、あまりなさそうにも見えますよね。
実際、私自身も、いちばん上の子どもを保育園に入れる前は「ママ友トラブル」は幼稚園や小学校で起きること、という印象を持っていました。
しかし、そうでもないのです。
まずは、いちばん避けたい「ママ友とのトラブル」回避のための注意点をお伝えしたいと思います。
1. こんな会話に要注意! 実録、「お金・収入の話のトラブル」
ママとの会話で最も注意を払いたいのが、「お金・収入や仕事にまつわる話」。
当たり前のことかもしれませんが、「お金の話」はご法度です。また、「仕事の話」も、収入の詮索につながる元となり得ますので、できればしない方が無難です。少なくとも、時間をかけて仲良くなり、心を開いて話せる間柄になるまでは様子をみましょう。
以下は私の経験談です。
ある時、同じ保育園のAちゃんが風邪をこじらせて肺炎に。入院までする事態となってしまい、みんなで心配していました。
数日後、無事に退院して、ほどなくAちゃんも保育園に復帰。他のママがAちゃんママに「大変だったね」と声をかけたときに、Aちゃんママがこう言ったことが物議を醸してしまったのです。
「うち、小児医療費助成がもらえないから、お金がかかっちゃって大変だった」。
その話をきっかけに、Aちゃんママと、それまで仲良くしていた周囲のママたちが、なんとなく疎遠になってしまったのです。
どういうことかというと、この「小児医療費助成」は、所得制限があり、一定以上の世帯収入のあるご家庭は助成の対象外になるのです。
例えば、Aちゃんママの自治体では、保護者の所得制限限度額は「扶養人数が3人(妻+子2人)で、世帯収入654万以下」となっていて、Aちゃんママの発言は「うちは世帯年収がそれ以上あるから」というニュアンスに聞こえてしまった様子。
周囲のママは、「心配して声をかけたのに、マウントしてきた」と受け取ってしまったようなのです。
Aちゃんママもきっと、自慢したい気持ちや悪気があって話したわけではないはずです。
仕事もあって下の子もいて大変な毎日の中、我が子が入院するまでの病気になって心配だったでしょうし、その上お金もたくさんかかり、心身ともに大ダメージだったのでは、と想像できます。単なる愚痴としてポロリと口からこぼれてしまっただけだったのかもしれません。
しかし、保育園にはいろいろな立場や考えの人がいます。
周りのママがどういった気持ちで疎遠になってしまったかまでは知る術はありませんが、話の流れゆえか言い方ゆえか、共感してくれる人より反感を覚える人が多く、結果として距離を置かれてしまったようです。
必ずしも「保育園=共働き=高収入」というわけではなく、家庭によってお金の事情も、考え方も違います。ダイレクトに収入の話をする人はいないでしょうが、こうした何気ない一言でも誤解を招くことがある、という身の引き締まるお話でした。
ちなみにこの話が私の耳に入ってきたのは、当事者であるAちゃんママや周りのママからではなく、まったく別のママが私に話してきました。
「他人の不幸(トラブル)は蜜の味」という言葉もあるように、この手の噂話はすぐに広まってしまいがちですので、気をつけましょう。
もちろん、自分が聞いた話を他の人に話すのはもってのほか。
もし、自分が誰かから噂話を聞いたときは否定も肯定もせずに聞き流し、他の人に吹聴することのないようにするのが賢明です。
それにしても、「助成金」の話からこういう展開になるとは……。意外でもあり、恐ろしくもありました。
「助成金」も「医療費」もお金の話。避けた方が賢明なのですね。