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【ラン活】ランドセルの背負い心地を左右する「背カン」って何?詳しく調べました!

ランドセル選びの時に、何を重視しますか?
まずは色やデザイン、そして重さ、素材が本革なのか合皮なのか…といった観点が思い浮かびますが、6年間毎日使うものなので、使い心地も重要ですよね。
また、ランドセルは価格の幅も広く、なぜそのような価格差があるのかも知り、賢い買い物をしたいもの。
まだ体の小さい新1年生にとってランドセルの重さの負担を軽減し、6年生までどんどん成長しても変わらない背負いやすさをキープしてくれる重要パーツ、「背カン」について詳しく調べてみましたよ。

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時短OL、在宅ワーク、ママの三役をこなすワーママのYuです。結婚前は幼稚園教諭として働いていました。子どもはもうすぐ年長さんの娘がひとり。0歳児から保育園にお世話になっているので、保育園情報もおまかせください。整理整頓と、SNSでのトレンド情報チェック、娘と一緒にクッキングするのが大好きなインドア派。

「背カン」の種類。-背負い心地や体感重量が変わります

ランドセルの背負い心地を左右する、最重要パーツが「背カン」。ランドセルの本体と肩ベルトを繋ぐパーツのことです。
「背カン」のタイプは以下の3つがあります。それぞれの特徴を把握しておくと、ランドセル選びに役に立ちますよ。

1.固定型(ベルトは動かない)

メリット:壊れにくい
デメリット :ベルトが固定されているため、着脱が多少しづらい。体にフィットしにくい
代表的なブランド :工房系のランドセル、無名メーカーのランドセル
メモ :ランドセル本体とベルトが固定されていて動かないタイプは、丈夫で壊れにくいのがメリットとなりますが、年々新機能が開発されるランドセルにおいて最近の主流は以下の可動式のタイプになります。固定式でお気に入りのランドセルを見つけた場合は、背負い心地をよくチェックしてみるとよさそうですね。

2.非連動型(ベルトが左右別々に動く)

メリット:左右別々に動くため着脱しやすい。体にフィットしやすい。
注意点 :素材に注意。
代表的なブランド :フィットちゃん、ウィング背カン
メモ :多くの場合は「エンジニアリング・プラスチック」と呼ばれる金属に劣らない高強度な素材を用いていますが、一部の低価格ランドセルで匈奴に劣るプラスチック製であった場合、壊れる可能性があるので要チェックです。

3.左右連動型(ベルトが左右同じ幅に動く)

メリット: 重心が中心に収まりやすい。重たくなったときもぐらつきにくい
デメリット: 大きく体を傾けたときに一方に重さがかかってしまうこともある。
代表的なブランド:天使のはね
メモ: 体を大きく傾けるなどして体の中心からランドセル本体がずれたときは、片方の肩ベルトが肩から浮いてしまうこともあるとか。あまりない状況にも思えますが、我が子にそのような動きはあるのか、試着時に体を曲げるなどもしてみるとよさそうです。

「背カン」の種類別、ブランド一覧

●非連動型(ベルトが左右別々の幅に動く)の背カンを採用したブランドは、以下のようになっていますよ。背負い心地のよいランドセルを見つけて、それと似ている物を探したいときの参考にしてくださいね。

「フィットちゃん」タイプのランドセルブランド:
イオン・かるすぽ、LIRICO、シブヤ文房具、キャサリンコテージ、ニノニナ、コクヨあんふぁん、エディランドなど。

「ウィング背カン」タイプのランドセルブランド:
イオン、キッズアミ、メゾピアノ、シャーリーテンプル、バービー、ディズニー、ベネトン、べべ、ポンポネット、NIKE、アディダス、コクヨあんふぁん、萬勇鞄など。

その他、
NEWフィットメカ(ララちゃんランドセル)、ぴったんこラクティ(ふわりぃランドセル)、アップ式背カン(高島屋オリジナル)なども、呼び名は違いますが機能的には同様に、非連動型の背カンの商品です。

●左右連動型(ベルトが左右同じ幅に動く)
「天使のはね」タイプのランドセルブランドは、以下のようなブランドがあります。
ミキハウス、高島屋、PUMA、ベネッセ、サンリオ、コクヨあんふぁん、アピタ・ピアゴなど。

「背カン」のこと、もっと詳しく知りたい!

「フィットちゃん」について:
「フィットちゃん」は、株式会社ハシモトBaggage (http://www.hashimoto-web.jp/outline/)が開発した、肩ベルトが左右別々に動く非連動型の背カンで、肩の形に合わせて25℃の角度に持ち上げることで、体との隙間を無くし背中にフィットさせ、重心が上部にくるので軽く感じることが特徴だそうです。
ベルトが左右別に動くことでの着脱のしやすさ、成長に合わせ背中に密着、走ったときなど体が揺れても背中にフィットしやすいなどのメリットがあります。
ちなみにハシモトBaggage さんによると、10万回の屈曲テストをクリアしているそうです。

「ウィング背カン」について:
「ウィング背カン」は、東京は台東区のモミジヤ鞄材株式会社(http://momijiya-houzai.com/products1.html)という老舗金具メーカーが開発したもので、内部に金具素材が入っておりベルトが持ち上がって、体とランドセルとの隙間をなくしています。また、内部素材が形状安定樹脂でできているなど、ブランド・メーカーによっても作りが違うので、同じウィング背カンでも背負った感覚は異なるのだそうです。

「天使のはね」について:
「天使のはね」は株式会社セイバン(https://www.seiban.co.jp/)が開発。ベルト内部にはね形状の樹脂素材を入れることでベルト全体が持ち上がり、背中とランドセルの隙間を無くし密着することで実際の重さよりも軽く感じる仕組みです。特に教科書でランドセルが重たくなった時にも重心が体の中心に保たれるため、偏ってぐらつかないメリットもあります。
左右同じ幅に開く、という特徴は、「やりやすい派」と「やりづらい派」に分かれるかもしれませんが、CMもたくさん放映していて人気の高さをうかがわせます。

「背カン」について、参考になるYoutube動画

参考になるYoutube動画をご紹介します。公式サイトは、自社製品の良い面だけにフォーカスしているものが多いので、中立的な動画だけ選びました。

●「非連動型」背カンとはこのようなものです。

●「天使の羽」の説明と、「固定式」でも背負いやすさを追求している工房系ランドセルが紹介されています。

●ランドセル修理の職人さんによる解説動画です(背カンの話は動画の5:00頃から)。
ボロボロのランドセルが衝撃です。使い込むとこんな風になるんですね💦

この動画のランドセル修理職人さんは、「本革と合皮の重さの違いはノート1,2冊分程度。本革の方が耐久性がある」と、重さよりも耐久性に着目すべきという主旨のことを話しておられます。
耐久性は、取り扱いの丁寧さにもよるので一定ではないですが、特に元気いっぱいな男子のママはプロの意見として覚えておくとよいかもしれませんね。

●土屋鞄ランドセル購入体験

工房系として代表的なブランドが「土屋鞄」。この動画のランドセルの背カンは「非連動型」になっていますね。

初めてのランドセル選びでは、なかなかチェックポイントがわからないですよね。注目しづらい地味なパーツ、「背カン」についてもしっかり情報収集して、子どもにピッタリのランドセルを手に入れましょうね。

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