お休みの日のレジャーに動物園を選ぶファミリーも多いことでしょう。
かわいい動物たちの姿には、子どもだけでなくパパママも癒やされること間違いなし。動物に親しむことはとてもよい情操教育になりますし、その上、世界の生き物に興味を持つことは生物や地理に親しむ第一歩で、「さらに学びたい」という意欲にもつながりますよ。
この記事では、訪れた国内外の動物園や水族館が50施設に上る、科学館&動物園フリークな私が、実際に子連れで訪れてとても楽しかった日本全国の動物園をご紹介。それぞれの園の「楽しみ方のポイント」も一緒にご紹介しますので、ぜひ次のレジャーの参考にしてみてくださいね。
営業時間や休園日、事前予約の要不要などについては、お出かけ前に最新情報を公式サイトでチェックしてください。
Writer Profile
中1の息子を育てているリケジョママ(理系女子)のLISAです。小学校受験、中学校受験を経験し、子どもの家庭教育の大切さを実感。私の経験が、園児・小学生の子育て中のママの参考になったらうれしいです。
目次
旭山動物園(北海道):人気が高いのも納得!工夫を凝らした行動展示の先駆け
動物の動きや生活ぶりが見られる「行動展示」という紹介法によって、旭山動物園(北海道旭川市)の来園者数は、今や日本一に迫る人気ぶりとなっています。
アザラシが透明なチューブの中を上下に行き来する様子を見れば、泳ぐ動きをあらゆる角度から観察可能。ホッキョクグマがプールに飛び込んでくる大迫力も見逃せません。
もちろんそれ以外の動物も充実していて、北海道に生息する動物を集めた「北海道産動物舎」や、ユキヒョウを下から観察できる「もうじゅう舎」もあり、好きな動物を満喫できるようになっています。
中でもファミリーに人気なのは、直接動物と触れ合える「こども牧場」。
ウサギやヤギをなでて体温を間近に感じると、忘れられない思い出になりますよ。
旭山動物園というと冬期のペンギンの散歩風景が有名ですが、夏は夜の動物園を楽しめる催しもあるので事前にHPをチェックしましょう。
また、毎日開催のイベントとして「もぐもぐタイム」や「なるほどガイド」があり、飼育員さんからそれぞれの動物の特徴を聞くことができます。
こちらは当日、スケジュールを確認してくださいね。
ちなみに、旭山動物園はYouTubeでの配信にも力を入れています。
「北海道は遠い」という人も楽しめますし、来園前の予習にも使えますよ。
公式YouTubeチャンネル: Live Zoo In あさひやま
那須どうぶつ王国(栃木県):隠れた動物天国!はしごして楽しめる那須の動物関連施設
動物園のイメージは強くないかもしれませんが、実は那須(栃木県)は動物関連施設が充実しています。
中でもイチオシは、那須どうぶつ王国(栃木県那須町)。
43ヘクタールという広大な敷地で、伸びやかな気持ちで野生動物を身近に感じられる施設です。
マヌルネコに会える「アジアの森」、ハシビロコウがいる「WET LAND(ウエットランド)」といった施設がすべて屋根付きの通路でつながれているので、雨の日でもいちいち傘を差したり閉じたりせずに見学できて便利です。
そして那須どうぶつ王国に行ったら必見なのがバードパフォーマンス。
ハリスホークやハクトウワシといった猛禽類が、谷を越えてステージに飛んできます。
客席すれすれを飛ぶ様子は大迫力で小さいお子さんは怖がってしまうかもしれませんが、一見の価値ありですよ。
ほかにも同じ町内に、ワオキツネザルやリスザルと間近に触れ合える「那須ワールドモンキーパーク」や、那須サファリパーク、那須アルパカ牧場まであって一日では回りきれないほど。
ぜひお泊まりで訪れて、いろいろな動物たちを堪能したい地域です。
公式サイト:
よこはま動物園ズーラシア(神奈川県):東京ドーム10個分の広さ!たくさん歩けるファミリーに!
広い敷地に110種類もの動物が暮らすズーラシア(神奈川県横浜市)は、「とにかく歩く!」というのが私の第一印象。
園内にはバスも通っていますが、「やっぱりあっちも見たい!」、「もう一回あそこ行きたい!」と気まぐれな子どもを連れていると、とにかく歩き回ることになります。楽な靴が必須ですよ。
ズーラシアは、「アジアの熱帯林」、「亜寒帯の森」、「アフリカの熱帯雨林」、「アフリカのサバンナ」など、生息環境ごとにエリアが分かれています。すべてを満喫するなら、ぜひ開園と同時に入って一日過ごすつもりで訪れましょう。
中には「わくわく広場」といって、遊具や広い芝生のあるスペースも。ここで走り回ったり遊んだりしているだけで、あっという間に時間がたってしまいます。
また、「わんぱくの森」では、ポニーの餌やりや乗馬体験も可能です。動物との触れ合いを重視するならこちらに時間を取れるようにしておきましょう。
神戸市立王子動物園(兵庫県):パンダもコアラも1か所で見られるのはここだけ!
神戸市立のアットホームな雰囲気を持つ小ぶりな動物園ながら、130種類の動物を飼育しています。子どもに人気のパンダとコアラを両方見ることができるのもお得感がありますね。
園内には類人猿エリアやアシカ・クマ舎エリア、は虫類・夜行性動物エリアのほか、「ふれあい広場」がある動物と子供の国エリアも。
どう回るか迷ってしまうというママは、HPの「人気動物に会いに行こう!コース」、「動物全種類クリアコース」を参考にしてはいかがでしょうか。
また、王子動物園には動物科学資料館や遊園地もあります。
動物好きな上のお子さんが資料館で骨格標本や模型を見ている間に、下のお子さんは遊園地で乗り物を楽しむなど、パパとママが分担すれば、年齢が離れているきょうだいでもみんなハッピーに過ごせるのもうれしいですね。
アドベンチャーワールド(和歌山県):みんな必ず楽しめる!動物園、遊園地、水族館がそろいぶみ!
パンダ好きの聖地と言っても過言ではないのが、和歌山のアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)です。
ジャイアントパンダは7頭もいて、某東京の動物園で1頭見るのに必死になっていたのがなんだったのかと思うほど。
また、その他の動物エリアに加えて充実しているのがサファリです。
ジープやカート、サイクリングと手段を選べるうえに、ライオンの住まいを見学できるバックヤードツアーもありますよ。
マリンライブやアニマルアクションといったショーも多いので、歩き回るのが苦手なファミリーにもオススメです。
広大な敷地内には、動物園、遊園地、水族館がぜ~んぶ入っています。
水族館をメインにしてイルカふれあいプールや海獣館をじっくり見るもよし、プレイゾーンでジェットコースターやカートを楽しむもよしと、お子さんの興味や家族の好みに合わせて遊べるので、どんなファミリーでもきっと満足できる施設です。
まだまだたくさん!大規模施設からマニアック系まで特徴的な動物園を一挙に紹介します!
このほかにも、魅力的な動物園はたくさんあります。
首都圏にお住まいなら、都会にありながら400種以上を飼育する上野動物園(東京都台東区)や、日本一の面積で夏はプールもオープンする東武動物公園(埼玉県宮代町)がおすすめ。
富士サファリパーク(静岡県裾野市)には天井も金網になっているジャングルバスがあり、頭上のライオンやクマに餌やりができますよ。
好きな動物がはっきりしているお子様なら、町田リス園(東京都町田市)や、は虫類・両生類を集めたiZoo(イズー・静岡県河津町)も喜ばれます。こうした動物園は、小規模ながら、しっかりと触れ合えたり体験できたりと、大きな動物園では得られない喜びや感動が味わえるかも。
また、我が家は息子が好きなラーテルという動物を見るために、東山動植物園(愛知県名古屋市)まで行ったこともあります。そのように、「日本でここだけ」という動物を見るのも印象に残るお出かけになりますね。
天王寺動物園(大阪市)にはキーウィ、姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)にはオグロヌーがいますし、多摩動物公園(東京都日野市)では農業をするアリ、ハキリアリに出会えますよ。
各地の特徴的な動物園をご紹介しました。
ゆっくり動物を見て回るのはもちろん、何度か行ったことがある施設なら、「今日はライオンの絵を描いてみる」、「今回はゾウに詳しくなる」などテーマを決めて訪れても楽しめます。
生き物を思いやる優しい気持ちが育ったり、自然科学への興味が深まったりと、お子様にとってもいいことだらけの動物園。興味や行きやすさに合わせて、お気に入りの動物園をぜひ見つけてみてくださいね。